米国・イラン戦争でブレント原油が100ドル超に急騰、その後緩和
米国・イラン戦争がホルムズ海峡の輸送を混乱させる 米国・イラン戦争により、世界の石油輸送の要衝であるホルムズ海峡を通る石油タンカーの航行がほぼ停止した。この供給不安により、ブレント原油は7月に100ドルを超え、その後108ドルを超えた。
この戦争とそれによる供給混乱が、第3四半期のブレント原油価格を動かした主な新たな要因だった。
需要の弱さと供給増加が上昇を抑制 中国の燃料需要の弱さ、OPEC+の生産枠拡大、サウジアラビアの価格引き下げ、IEAとOPECによる需要予測の引き下げなどが、戦争にもかかわらずブレント原油の上昇幅を制限した。
これらの要因が相殺要因として働き、さらなる大幅な価格急騰を防いだ。
回避策と攻撃による供給の変動 8月には回避策によりホルムズ海峡の石油流動の約半分が回復し、価格が緩和した。9月にはパイプライン攻撃とホルムズ海峡の完全封鎖によりサウジアラビアの生産が一時半減し、ブレント原油は108ドルを超えたが、その後輸出回復と備蓄放出により100ドルを下回った。
これらの一進一退の供給変化が、四半期中に大きな価格変動を引き起こした。
くすぶるリスクがブレント原油を100ドル超に維持 停戦提案の拒否、地域への米国3番目の空母派遣、中国の燃料輸出停止により供給不安が続き、四半期末時点でブレント原油は100ドル超を維持した。
これらの未解決のリスクが、期末時点でのブレント原油の高値を持ちこたえさせた。